学びのポイント
Point1
未来の電気技術の
スペシャリストに!!
総合電気科では、電気・電子・情報通信に関する知識を基礎から幅広く学習します。また、各種実習機器やコンピュータ機器など、全国でもトップクラスの設備を使用し、実習や課題研究の授業を行います。ここで学んだ知識や技術を用いて社会で通用する実践力や応用力を身につけます。
Point2
就職サポート
ばっちりです!!
3年生で行う課題研究や各種専門科目では、専門的な学習と共に、ものづくりを通して課題を設定し、解決する力や探究心を育成します。主体的に考え学び続ける姿勢は、技術革新の続く電力・通信分野を生き抜く力を育みます。
毎年クラスの半数以上となる就職希望者の内定率は、ほぼ100%です。
Point3
進学サポートも
ばっちり!!
専門科目の学習だけでなく、大学進学後に必要な理数科目を選択することにより、バランス良く学習することが出来ます。学校推薦型選抜(指定校)や
総合型選抜で大学に進学後、電気・電子・情報通信等の工学分野をより深く学ぶ事で、大学卒業後に企業で研究職についている先輩たちもいます。
カリキュラム
令和4年(2022)年度 入学生からのカリキュラムとなります。
1学年
・工業技術基礎
・工業情報数理
・電気回路
2学年
・工業情報数理
・電気回路
・電気機器
・電子回路
・プログラミング技術
・実習
3学年
・電気機器
・電子回路
・実習
・電力技術
・通信技術
・製図
・電気制御
・課題研究
工業技術基礎
①電気計測、②電気工事、③情報・制御、④電子工作
工業情報数理
「コンピュータの基本操作とアプリケーションソフトウェア」「データの表
し方」「C言語によるプログラミングの基礎」などについて学習します。
電気回路
電気関係の諸量ついて理解するために、量と単位の取り扱い、量と量の関係、式の変形及び計算方法などを理解する。更に電気回路の電流・電圧・抵抗、消費電力と発熱作用、電気抵抗及び電気の各種作用について取り扱い、直流回路に関する知識と技術を習得する。また、電流と磁気及び静電気の基礎について取り扱い、磁気と静電気に関する知識と技術を習得する。
なお、2学年につながる交流の基礎的な内容とし、交流の発生方法や波形などを理解し、計算方法の習得も図る。
工業情報数理
「アプリケーションソフトウェア」「論理回路の基礎」「情報技術の活用に
ついて」などについて学習します。
電気回路
①交流回路・交流回路の基礎・交流回路の電流・電圧・電力・記号法・三相交流
②電気計測・電気計測の基礎・基礎量の測定・測定量の取扱い
③各種の波形・非正弦波交流・過渡現象
電気機器
直流機器(直流発電機、直流電動機、特殊電動機)や変圧器の原理、特性、取り扱い、パワーエレクトロニクス、電気材料に関する基礎的な知識と技術を学習します。
電子回路
半導体などを使用した電子回路は、大きな役割果たしています。回路の基本となるダイオードやトランジスタ素子の特性、信号を大きくする増幅回路の理解を深め。回路設計ができるように学習する。
プログラミング技術
体験的にプログラミングの方法・決まりを学ぶ。その後コンピュータの機能・構造を学習する。具体的にはプログラミング言語のC言語を学習する。
実習
各種測定器の取り扱い、交流回路や電子部品・電子回路の諸特性、直流電動機・発電機や変圧器の諸特性、ケーブル工事による屋内配線工事、電子工作を含むコンピュータ制御やプログラム言語などについて、実験実習・レポート作成を通して学習します。
電気機器
①交流機器・誘導機・同期機
②パワーエレクトロニクス・パワーエレクトロニクス素子・基本回路・応用回路
電子回路
電源回路(直流安定化電源など)、発振回路(LC発振回路、CR発振回路、水晶発振回路など)、パルス回路(マルチバイブレータ回路、微分・積分回路など)および変調・復調回路について取り扱い、各種の電子回路に関する原理や基本回路構成などを学習します。
実習
電気機器(電動機や発電機)、電力(電力量や高圧の測定)、電気工事(屋内配線)、シーケンス制御やコンピュータによるロボット制御、照明、電子工作、電子回路の測定通信(テレビや無線機器)などについて、実験実習を通して学習します。
電力技術
発電用エネルギー資源や電力の需要・供給の面から発電所の総合運営などについて学び、水力発電、火力発電、原子力発電、その他の発電方法や発電がどのような施設・設備で行われ、またどのように運用されているか学習します。さらに、発電所で発生した電力を都市や工場などに送るための送電方式、送電線路、送電の運用について学びます。また、送電された電力を需要家に配電するための施設・設備・器材および保護・保安、屋内配線について学習します。
通信技術
各種無線機器・ラジオ・アンテナなどの無線通信、テレビ・ファクシミリなどの画像通信や衛星通信、マイク・スピーカなどの音響機器について学習します。また、電話の仕組みから、インターネットやLAN、光ファイバー、マルチメディア通信などのコンピュータを利用した情報通信の仕組みを学習します。
製図
基礎的な図法及び製図用具の使い方やCAD(コンピュータを使った製図)の基本操作について、簡単な「機械・器具」や「回路図・配線図」などを題材に学習します。
電気制御
電気のエネルギーを利用する視点(照明・電熱・電気化学・鉄道)からの自動化や省力化、及び、各種電気の制御(コンピュータ、シーケンス、フィードバック)について学習する。
課題研究
電気に関する基礎的・基本的な学習の上に立って、自らがテーマを設定し、計画を立て、製作や調査・研究などを行い、結果を整理・発表し、研究を深めます。その中で、自分で課題を見付け、自ら学び自ら考え、主体的に判断し、問題解決に向けて意欲的に取り組む能力や自発的、創造的な学習態度を育てます。
PickUP!
◇ 市制100周年記念シンポジウム
1月16日にカルッツ川崎で行われました市制100周年記念シンポジウムにおいて、課題研究で神奈川工科大学と高大連携として取り組んだ内容を発表してきました。
◇ 資格試験対策
総合電気科では関連する各種資格取得の案内を行っており、中でも「第二種電気工事士」については特別指導期間や放課後等を利用し講習会や指導・アドバイスを行っています。
複数の資格・検定に合格しポイントを満たすとジュニアマイスター表彰(特別表彰・ゴールド・シルバー)を受けることができます。
◇ 課題研究
2年間で学んできた“電気の基礎と応用”及び“電気・電子・情報通信”に関するものづくりや研究の集大成として、4、5人のグループで1年間かけて製作や研究に励みます。各グループ毎に設定した課題や目標を授業時間だけで無く、放課後や長期休業中にも製作や研究を行い、年明けに行われる科内課題研究発表会、校内課題研究発表会に臨みます。
◇ 実習
基礎的な計測実習の他に、電気工事や電子工作、基板加工、マイコン制御やPLC(シーケンス)制御などの知識や技術を学び、実践力を身に付けています。
資格取得について
総合電気科では、特に第二種電気工事士資格取得について放課後等を利用し指導やサポートをおこなっています。また、電気に関わる資格・検定など総合電気科の授業内容に沿った各種試験では案内も行っています。
複数の資格試験に合格することによって、ジュニアマイスター表彰(特別表彰・ゴールド・シルバー)を取得できるよう指導しています。
国家試験
○ 第一種電気工事士
○ 第二種電気工事士
○ 工事担任者 第二級アナログ通信
○ 工事担任者 第二級デジタル通信
○ 危険物取扱者乙種4類
○ 消防設備士乙種7類
○ アマチュア無線三・四 級
○ 第三種電気主任技術者
全国高等学校長協会主催の試験
○ 計算技術検定(3級)
進路について
総合電気科では、毎年クラスの半数以上の生徒が、就職を希望しています。就職先としては、電気関連メーカーや電気機械大手製造業などです。これまで多くの先輩たちが残した信頼や実績によって、具体的な情報をもとに安心して自分に合った就職先を探すことができます。
また、4年生大学に進学する生徒のほとんどは、学校推薦型選抜(指定校)や総合型選抜(AO)入試を利用しています。早い時期から目標を見定めることにより、しっかりとした準備と対策を取ることができます。
進学
主な進学先
神奈川大学 神奈川工科大学 東京電機大学 東京工科大学 千葉工業大学 湘南工科大学
就職
主な就職先
小田急電鉄(株) (株)関電工 キヤノン(株) (株)きんでん 京急電機(株) (株)JERA 東海旅客鉄道(株) 新幹線鉄道事業本部
東京電力パワーグリッド(株) 東芝インフラシステムズ(株)小向事業所 東芝エレベータ(株)神奈川支社 三菱電機ビルソリューションズ(株)
東日本支社 森永製菓(株)鶴見工場 陸上自衛隊 航空自衛隊 神奈川県警
卒業生からのメッセージ
総合電気科 2016年卒業 櫻井 博輝
三菱ビルテクノサービス(株) 横浜支店
今こんな仕事をしています!
私は利用者の方が安心してエレベーター・エスカレータ(昇降機)を利用できるように「点検、保守、検査」をチーフのもとに行っています。
点検では、昇降機の運行状態の確認や異常音の発生の有無の確認、乗り心地や意匠のよごれなどを点検しています。
保守作業では、劣化してきた部品や消耗品などを取り替える作業や、各機器が正常に動作していて、定められた基準値を下回っていないかを厳しく審査します。(検査は車の車検のようなものです。)
利用者の方々に「安全・快適」な昇降機を提供できるよう日々陰ながら頑張っています。
高校時代の思い出
テスト前になるとクラスメイトと学校の図書館に集まって電気の勉強をしたり、土曜日、日曜日には朝から夜まで勉強したこともありました。また、総合電気科では様々な資格試験に挑戦でき、各資格の講習会を先生方が開いてくれました。
3年生の時には全国の工業高校生対象のジュニアマイスター表彰制度で「ジュニアマイスター・ゴールド」を受賞することができてとてもうれしかったです。
総合電気科 2014年卒業 江頭 駿哉
東京都市大学 工学部 電気電子工学科
大学ではこんなことを学んでいます!
現在大学では、高校で学習した電気回路や電気磁気学をより掘り下げた内容や、それらを発展させた実践的な理論について学んでいます。また、3年後期からは研究室に配属され、現在はロボットやエレベーターなどの「動くもの」の制御に関する研究を行っています。
サークル活動では、ロボットや電気自動車などを製作しており、日々仲間達と楽しみつつ・切磋琢磨しながら技術力を磨いています。また、サークル内に限らず他大学と同じ技術について交流するのも楽しみのひとつだと考えています。
将来はこれから需要が増えていくだろう電気自動車や介護ロボットなどの分野に携わり、社会を支える技術者の1人になりたいと思っています。
高校時代の思い出
総合電気科の特色のひとつは、資格取得にあると思います。クラス全員で毎日練習した第二種電気工事士や苦労して取得した第三種電気主任技術者など、資格それぞれに思い出がありました。課題研究では、高校で得た知識をフル活用してbluetoothで遠隔操作できる電気自動車を製作しました。完成までには数え切れない失敗がありましたが、完成した時の喜びは大きかったです。
8人の班員で臨んだ県の課題研究発表会では、毎日夜遅くまで練習した成果もあり最優秀賞を取ることができました。
総合電気科は、先生と生徒の距離感が近く、何かしたいと思った時は必ずサポートしてくれました。振り返ってみれば自分が色々な事にチャレンジできた理由はそこにあったのだと思います。
総合電気科 2009年卒業 高野 翔
日本大学 理工学部 電気工学科卒
神奈川県立高等学校教諭
今こんな仕事をしています!
現在は神奈川県の工業高校で教員になり、ものづくりをとおして何かを一から作ることの難しさや完成したときの達成感を伝え、社会に出た際に活躍できる人を育てる為に、生徒と共に考え学ぶ日々を過ごしています。
クラスの担任になり、文化祭や体育祭、球技大会、修学旅行、進路活動などの活動を終え、卒業生を輩出することが出来ました。自分の卒業式とは違う感動を覚え、人を育てることへの「責任」と「やりがい」を感じています。
高校時代の思い出
私が高校生の時は昼休みや授業の合間に様々なことでクラスの友達と笑い合ったのが印象的です。課題研究では自分たちでテーマを考え製作に取り組み、図書室やパソコン室で放課後にみんなで調べ試行錯誤し完成させました。
球技大会などの行事には生徒と先生も一丸となり盛り上がりました。修学旅行では飛行機が強風の影響により予定と違う空港にたどり着いたことや、卒業遠足では雨が降ったことも今ではいい思い出です。友人や先生方に恵まれたおかげで充実した三年間を過ごしました。
○専門的な知識と技術を身に付け、社会で活躍できる明朗で責任感のある人物となるための資質や能力を育みます。
○校訓である「誠実」「勤勉」「強健」を念頭におき、卒業後社会に貢献し、支え合い、活躍することができる資質や能力を育みます。
カリキュラムポリシー
○電気・電子・情報及び通信に関する知識と技術の習得を基礎から学び、実践できるまでを目指しカリキュラムを編成します。
具体的な取り組み
○発電や送電、電気機器、コンピュータやプログラム、電子回路や通信システムなどのエレクトロニクス、電力の利用などについて「選択科目」や「実習」
も交え体系的に学習を行います。
○「実習」では充実した施設設備等を活用し、一人ひとりが参加できるようにすることで主体的に取り組む態度を育むとともに、製作・測定・分析・検討を
含む基本的な技術が身につくように取り組みます。
アドミッションポリシー
○専門分野の知識や技術に対し興味・関心がある生徒。
○社会で活躍することを目指す生徒。
○スキルアップを目指す生徒。
○仲間と積極的に協力、共働できる生徒(することを目指す生徒)。