学びのポイント
Point1
組み込み制御
PICマイコンを用いたを回路設計、配線パターン図の作成、基板の実装、制御プログラムの作成によって組込み制御について学習します。
Point2
ネットワーク
ネットワークの基礎知識とインフラ技術の理解、LANの構築やソケット通信プログラムの作成を通してネットワークについて学習します。
Point3
データベース
データベースの設計や操作を理解する。成績管理データベースの開発をグループで行い、実践的に学習します。
カリキュラム
令和4年(2022)年度 入学生からのカリキュラムとなります。

1学年
・工業情報数理
・ハードウェア技術
・工業技術基礎
2学年
・プログラミング技術
・ソフトウェア技術
・コンピュータシステム技術
・実習
3学年
・Javaプログラミング
・DBプログラミング
・システム応用
・ネットワーク応用
・制御技術
・実習
・課題研究
工業情報数理
コンピュータプログラミングの基礎を学びます。プログラムの流れ(アルゴリズム)の考え方やプログラミング言語のひとつであるC言語を用いてのプログラミング作成方法を学習します。
ハードウェア技術
コンピュータの構成や各装置の機能、データ表現や論理回路などハードウェアに関する基礎を学習します。
また、コンピュータの中では、数学や文字などがどの様に表現されているか。また、電気信号の扱い方について学習します。
工業技術基礎
Visual BasicプログラミングやLinux操作などのソフトウェアに関する技術、電子回路の製作、電子回路や電子素子の計測などのハードウェアに関する技術を実習を通じて学習します。
プログラミング技術
情報技術基礎を基に、C言語を用いた配列やポインタ、関数、構造体、ファイルなど様々なプログラミング文法を学習します。
また、各種アルゴリズムの考え方や標準化、プログラムテスト方法など、プログラミング開発技法を学習します。
ソフトウェア技術
情報に関する基本的な法規の概要、ネットワークセキュリティとデータベースに関して学習します。
コンピュータシステム技術
コンピュータの構成や保守・管理やデータ通信技術など、コンピュータのハードウェアに関して学習します。
例えば、CPU、メモリ、ハードディスクの仕組みや構造を学習します。
実習
Visual BasicプログラミングやLinux操作などのソフトウェアに関する技術、電子回路の製作、PICマイコン制御プログラムや電子素子の計測などのハードウェアに関する技術を実習を通じて学習します。
Javaプログラミング
さまざまなコンピュータで使用される代表的な言語としてJavaがあります。
Javaを用いてオブジェクト指向の応用的なプログラミング作成方法を学習します。
DBプログラミング
グループ学習を取り入れ各グループで会社を作り、成績管理データベースを一から構築します。実践的にデータベース操作を学び、プログラミングに関して学習します。授業の最後にはグループでの成果をプレゼンします。
システム応用
システム開発技法やソフトウェア開発の手順など、システム開発に関して学習する。
ネットワーク応用
コンピュータどうしをつなぐ仕組みをネットワークといいます。
さまざまな情報をやり取りするためのネットワークの概要やインターネット、ネットワークセキュリティなど、幅広くネットワークに関して学習します。
制御技術
マイクロコンピュータを用いた制御回路を設計・製作し、制御プログラミングを学習します。
実習
Visual BasicプログラミングやPythonプログラミングなどのソフトウェアに関する技術、PICマイコン制御プログラムや電子素子の計測などのハードウェアに関する技術を実習を通じて学習します。
課題研究
2年間の学習を通して関心・興味を持った情報工学の内容について、自分でテーマを決め、調査・研究し制作物を完成させます。また、最後に研究成果の発表も行います。
PickUP!
◇ 慶應義塾大学主催「プログラミング×AI×ドローン」講座
今年度川崎市子ども・若者応援寄付金によるグローバル人財育成事業の一環として慶應義塾大学主催による「プログラミング×AI×ドローン」講座を7月から1月にかけて実施しました。ドローンを自動操縦するプログラミングやAIが画像を認証する技術を学び、最終発表会では、各グループで話し合いを何度も行い試行錯誤して作成したドローンプログラミング飛行の実演やAIとドローンを組み合わせた活用方法についてのプレゼンテーションを行いました。プログラミングの知識だけでなく、今後の社会課題に実践的に取り組むきっかけになりました。
◇ プログラミング教育
情報工学科では、C言語を中心に、VisualBasic,Java,Python,Cシェルなど多くのプログラミング言語を学習しています。
◇ ものつくり教育
電子回路の作成や、リモコンカーを作成するために、マイコンを用いた回路図の作成、パターン図の作成、基板の作成・実装、制御プログラムの作成までの一連の流れを学習します。
◇きめ細かい進路サポート
情報工学科では、担任の先生と情報工学科の職員全員との面談を実施しており、面談のなかで生徒の進路についてのアドバイスなど行っており、早い段階から将来の進路について指導を行っています。
また、3学年では、課題研究のテーマ毎にいくつかのグループに分かれ、担当の先生が課題研究だけでなく、総合型選抜(AO入試)や就職試験対策などの進路指導をきめ細かく行っております。
国家試験・検定について
資格試験にも積極的に取り組んでおり、講習会などを通じて学習を行っています。
各種試験に合格することで、ジュニアマイスターの表彰を受けることができます。
主な試験について
情報技術検定2級については、全員合格を目指しています。
情報技術者試験の合格は、進路選択の際に大きなアピールポイントとなります。
基本情報技術者試験については、講習会を行っており合格を目指す生徒が多数参加して合格しています。
基本情報技術者の合格者はさらに上位の試験をチャレンジしています。
○ 情報技術検定1級
○ 情報技術検定2級
○ 計算技術検定
○ 危険物取扱者
〇 実用英語技能検定
〇 実用数学技能検定
○ ネットワークスペシャリスト
○ 情報セキュリティスペシャリスト
○ 応用情報技術者
○ 基本情報技術者
○ セキュリティマネジメント
○ ITパスポート
進路について
早い段階から、将来の進路について興味を持ってもらうために、大学見学などを行っています。
総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)・就職試験等にそれぞれの進路に対応するため、生徒一人一人に対して志望理由の添削、プレゼンテーション・面接練習な進路状況に併せた指導を行っています。
進学
主な進学先
神奈川工科大学 神奈川大学 関東学院大学 湘南工科大学 専修大学 東海大学
東京工科大学 東京工芸大学 東京電機大学 東京都市大学 東洋大学
県立産業技術短期大学校 湘北短期大学
HAL東京 情報科学専門学校 日本工学院専門学校
就職
主な就職先
RCS 東芝電波テクノロジー 日立ソリューションズ東日本 富士ソフト
卒業生からのメッセージ
情報工学科 2021年卒業 高野 晃治
東京都市大学 メディア情報学部 情報システム学科 (2025年3月卒業予定)
大学ではこんなことを学んでいます!
現在、東京都市大学メディア情報学部情報システム学科に所属しています。そこでは基本的なプログラミングスキルに加え、システム開発の知識を学んでいます。研究室では、機械学習とデータ解析に関する研究室に所属しており、私はデータ解析をメインに研究しています。高校でC言語をはじめとした情報の知識を学べたお陰もあり、大学での勉強に対してスムーズに取り組むことが出来ました。その甲斐あって、席次上位を入学当初からキープすることが出来ています。
大学では学科の学生会に所属し、会長職をはじめとした上層部役職を長年務めています。その他にも多数の課外活動団体で活動しています。学科内外の同期、先輩方、後輩と日々楽しい大学生活を送っています。
高校時代の思い出
高校時代ではクラスで学級委員を務め、文化祭でのクラス企画や日々の活動において中心となって活動していました。また軽音楽部に所属し、部長として活動していました。
先生方(特にクラス担任)とはよく企画や日々の生活のなかでぶつかることが多々ありました。とてもご迷惑をおかけしましたが、それでも生徒に対して真摯に向き合ってくださる先生方に囲まれ、支えて頂き、卒業した今でも尊敬出来る方々と出会えたと思います。
高校3年間で出会った仲間や経験はとても充実し、今でも素晴らしい時間を過ごせたなと思っています。
情報工学科 2022年卒業 柏木 虹七
株式会社日立ソリューションズ東日本
今こんな仕事をしています!
公共系システムの再開発案件に携わっています。開発言語にはJavaを用いて、バッチ処理から画面処理まで様々な機能を構築しています。かなり大規模なシステムのため作業量は多いですが、その分得られる達成感は大きいと思います。様々なプロジェクトを経験し、システムの特性に左右されつつ開発上流工程から下流工程まで経験することで、ノウハウを蓄積できることにやりがいを感じています。
高校時代の思い出
課題研究でマイコンの研究を行ったことが印象に残っています。当時は辛かったですが、振り返るととてもいい経験ができたと考えます。C++(Arduino)言語を使って制御していたため、オブジェクト指向の特性への理解が深まり、ハードウェア制御をソフトウェアで行っていたため、動作不良の原因切分け〜問題解決の能力が身についたと感じています。また社会人として必要な、一つの大きなことを成し遂げる能力も育てられたと思います。
グラデュエーションポリシー
○未来の情報技術者として必要な情報化の進化や技術の多様化に即応するための資質や能力を育みます。
○豊かな人間性をもって、集団として協働し、明朗かつ強い責任感を持って社会で活躍するための資質や能力を育みます。
カリキュラムポリシー
○生徒の多くが工学に係る上級学校への進学を希望することから、専門学科の学習内容と数学に重点をおいたカリキュラムを編成します。
具体的な取り組み
○応用力や創造力を育むために、プログラミング教育を軸に据えた情報工学に関する幅広い分野の学びを行います。
○リーダーシップ及びメンバーシップを育むために、主体的・対話的かつ協働的な実習授業を行います。
○数学の必修科目を多く設定し、数学力定着を図ります。
○Trial&Error&Learn(挑戦、失敗、経験から学ぶ)のサイクルを重視します。
アドミッションポリシー
○コンピュータに興味や関心を持ち、関連する技術の修得に意欲のある生徒。
○幅広い分野への視野を持ち、Trial&Error&Learn(挑戦、失敗、経験から学ぶ)を通して成長する意欲のある生徒。
○協調性を持ち、協働的に行動できる生徒。